The 313 キハ25形-概要

 キハ25形1次車は部品の共通化とコストダウンのため313系4次車と設計を共通化しており、外観デザイン・接客設備はほぼ同一です。
 車両の床面高さは313系と同様の1,140mmとなっていますが、ローカル線区のホーム高さ(760mm)に対応するため、ドアにはステップ取り付けのための準備工事がなされていました。
 313系とは、この他にも前面貫通扉上部のライトが省略されている、スカートの形状が異なる(スノープラウの取り付けがある)、電気連結器が異なるなどの車体構造の違いがあります。
 
※左がキハ25形1次車、右が313系
 
※左がキハ25形2次車、右がキハ25形1次車
 
1次車のステップ準備工事箇所
1次車改造後のステップ
2次車のステップ
 
 キハ25形2次車は、車体強度の改善が行われ、側面板がビード無しステンレスになり1次車のダルフィニッシュ仕上げ(梨地加工)からヘアライン仕上げに変更されました。 また、ステップやスポンジ製の分割併合対応型の鹿衝撃緩和装置が標準装備されています。
 前面の種別・行先表示器が正面から見て左側だけになりました。また、尾灯消灯時に緑色に見える素材を使用しています。(2015年3月に導入された遠州鉄道2006号編成と同じ部品であるならば、この緑色は基板の色。)
 中間連結器は1次車が密着連結器であったのが棒連結器に変更されました。
2次車のヘアライン仕上げの側面板
※比較:313系のダルフィニッシュ仕上げの側面板
2次車1000代の正面
2次車1500代のスカート